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ROSE館 <バラの育て方5
病虫害の防ぎ方
病気が発生する前の予防が大事
バラを病虫害から守るために消毒は欠かせない作業です。一般的には、芽が10センチほど伸びたころから始め、10月いっぱいまで続けます。開花中は半月ほど中止します。被害が発生してからよりも、前もって予防することがポイントで、早めの防除が結果的に消毒の回数を減らすこととなります。
発生しやすい病気
黒点病
バラの病気で一番怖いのがこの病気です。下葉から発生し、葉全体に広がります。
黒い斑点のできた葉は黄変し、落葉します。梅雨や秋雨期に多く発生します。黒点のできた葉は葉柄から摘み取り、
ダコニール
、
マンネブダイセン
、
サプロール
、
トップジンM などの殺菌剤を規定倍率に薄めて散布します。
うどんこ病
新芽や若葉、新しい花の花首などに発生し、白い粉をまぶしたようになります。被害を受けたものはきたなく、縮れたようになり、木の生育も止まります。発見したら早めに、
ベンレート
、
ミラネシン
、
トップジンMなどの殺菌剤を散布します。
がんしゅ病
土中の病菌が水分を通して、根や接ぎ口などから侵入し、大きなこぶのようなものになります。これにより、木は養分の吸収ができなくなり、ついには枯死してしまいます。薬剤では治らないし、他の木に伝染のおそれがあるので、被害にあった木は掘り出して、焼き捨てるようにします。
アブラムシ
一年中発生し、芽の先にびっしりとついて樹液を吸います。
スミチオン乳剤
、
カルホス
、
オルトラン
などを散布します。
ハダニ
夏の高温乾燥期に猛威をふるいます。葉裏に着生して葉汁を吸うので、葉はかさかさになって落葉します。
ニッソランV
、
テルスター
などで駆除します。水に弱いので、ときどき葉に水を噴霧するとよいです。
テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)
根元の幹の中で育ち、幹が空洞になった木は枯死します。ふんが出ている穴から
マラソン乳剤
などの原液をスポイドで注入し、穴をふさぎます。